Amanda

吐き溜まり。

2019-06-02から1日間の記事一覧

絨毯

昔々あるところに、愚かな王様が大きくて広い、冷たい床のあるお城に住んでいました。お城の中は大きくて広くかったため、冷たい床は一層冷たく王様は非常に困っていました。そこで、悪魔のような顔つきの執事に「この冷たい床では暮らせない」と毎日毎日溢…

双頭

古本屋で創元推理社を物色していると、ねえと肩をたたかれた。振り向いたらば、斜め後ろにいた女性はぎょっとした顔をして、そのまま言葉も出なくなってしまったようだ。私たちには頭が二つある。私、美幸の頭と弟の幸雄の頭だ。二つの頭が私の体である一つ…

2019年5月の短歌

幻の遠の国より帰り来る赤き光が蠢いている 光より遅く到し轟で気づいて寄って窓に額付く ありふれた日々の端っこと端っこ切って眺めるのが趣味なんです ゆらゆらと毛茸が揺れる奥底はちらり透けたり視えなかったり 春風の香りは車窓の向こう側ホットシェフ…

2019年4月の短歌

れーわという新しい章みずからの次の一歩と重ね描いて 目瞑ればなんども触れたような手の触った快を思い出すよな 会館で触れた指先快感で私、今では繋ぐのが好き キイキイと口腔うごめく振動の爽やかなりし後の粘膜 きみが撮る真を写すいままでもこれからも…

2019年3月の短歌

40℃燃えているのは身体か恋かEBウイルス初めてのキス いやというほど好意はは伝えたはずなのでチョコレートとかどうでもいいな どこから湧いてでる自信なの去年はお返しくれなかったのに 思い出す生きていることたまにはいい生きても死んでもそこにいるから …