2019年7月8月9月10月の短歌
まだ匂いだけのとり天夕餉まで一時のグウを持て余す
伝言をこんがらがせて彼女への想いを隠す罪悪感で
私よりいくらも高い背のせいであなたの顔は隣じゃ見えぬ
ななめから見下ろす貴方心臓が動いていないのが口惜しい
秋晴れの良い日に向日葵纏わせて貴方に似合う花を私に
予期しない長き休暇を耐えるため必要なのは好奇心なり
ろくでなし同士の二人はべらべらとしゃべって大事な何かを溢す
子をとろ子とろ口ずさむ軽快に私にとっては意味ない話
新宿で降りる気分でないままに私が下りる駅は新宿